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ラダック遊牧民の視展 Perspective of Nomad People of Ladakh



彼らの目に映っている景色は
彼らの目に見えているものは

ラダック 遊牧民の視展
Perspective of Nomad people of Ladakh


2025年4月11日(金)〜4月28日(月)
11th – 28th April 2025

ヒマラヤの山々に抱かれる標高4000mの地で、動物たちと暮らす遊牧民。
自然に敬意を払い、風を友とし、星を読み、大家族で移動しながら暮らす人々。
しかし、いま彼らの目に映る景色が大きく変わっている。
根雪が消失し、地下水脈の変化で山羊やヤクの食物となる草の生態も変わりつつある。
激変する暮らしの中、センス・オブ・ワンダーを携えている遊牧民たちが大切にしていること、感じていることが、
私たちが進む未来の、ひとつの羅針盤となることを願って。
ウォールアートプロジェクト「遊牧民の視展」キュレーションチーム

アーティスト Artists

チェマット ドルジェイ Chemat Dorjay 
美術家 サクティ村出身。学生時代より数々の賞を受賞し、ラダックの現代アーティスト第一世代。専門である彫刻の領域を拡張し、ラダックの歴史、遺産、文化に宿る美しさを金属、糸、ペーパーマッシュ、顔料など多様な素材を用いて表現し、独自の世界観を創り出している。2017年レー旧市街にスピンドルアートスタジオ&ギャラリーを設立。

ジャミャング ナムギャル Jamyang Namgail 
美術家 ラダックのチャンタン高原で、遊牧民の家族に生まれる。誕生はテントの中だった。遊牧民が暮らす標高4000mほどの自然環境、仏教文化をインスピレーションの源とし、ヤク、山羊、馬などの動物と、息をのむような美しさと厳しさを併せ持つ環境で生き抜く、挑戦にも似た暮らしを描く。遊牧生活に欠かせない手作りの品々、たとえば羊毛の織物、ヤク毛のテント、精巧な手工芸品、楽器が作品に登場することも特徴である。遊牧民と自然との親密で調和した関係を伝えることをライフワークとする。

ツェリング・ユードル Tsering Youdol
マトー村出身。幼少より父が絵を描く姿を見て育つ。「ラダックが語られる時、美しい風景やチベット仏教寺院、澄み切った空などが取り上げられますが、私はそこに暮らす人々の温かさや思いやりがいちばんの魅力だと思っています」と話す彼女は、主に水彩絵具と手漉き紙を用い、ラダックの人々の肖像画を描いてきた。遊牧民の人々の元を訪れ、暮らしに魅力を感じ取り、彼らの肖像画も多数描く。植物や鉱物など天然顔料を使った実験的な制作にも取り組む。

関連イベント____________

淺井裕介(美術家)による地上絵のカケラの展示
「フォレストアートフェスティバル in ラダック2024」にて、ラダックのアーティストたちの力も借りて、3つの地上絵を完成させた。本展では、ラダックから一部を持ち帰った地上絵のカケラを展示。トークイベントも予定しています。

奥間勝也(映画監督)
最新作「骨を掘る男」が話題の映像作家。本展では、アースアートプロジェクトin ラダック2014において制作した中編ドキュメンタリー「ラダック それぞれの物語」を上映。

Stanzin Dorjai Gya(映画監督)
ラダックの壮大な大自然の中、たった一人で数百頭の家畜たちと共に生きる羊飼いの女性の暮らしを追ったドキュメンタリー映画「氷河の羊飼い」を上映。
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【ウォールアートプロジェクトとラダック】
ウォールアートプロジェクトは2010年、インド農村部の学校で国際的芸術祭を開催する中、ラダックの遊牧民たちが暮らすチャンタンを訪れた。ヤクの毛を織ったテントに暮らし、ヤクやパシュミナ山羊のウールで生活を営む遊牧民は、自然への敬意を忘れず自らもその一部として節度ある暮らしをしていた。持続可能な暮らしの手本そのものである一方、温暖化で根雪が後退し、動物たちに食べさせる草の生育が悪化し、遊牧生活を手放す人々が増えていた。ウォールアートプロジェクトは毎年ラダックを訪れ、その状況を発信すべく2014年に標高5000mの遊牧民の子供達が通う学校で芸術祭アースアートプロジェクト(EAP)を実施。遊牧民の現状を調べつつ17年に第二回EAPを、18、19年に「世界森会議」を開催した。23、24年には「木を植えることから始める芸術祭フォレストアートフェスティバル」を開催し現地のアーティストたちと関係性を深めてきた。14年間で根雪の後退による水不足は深刻化し、ヤクのテントで暮らす遊牧民は減少し、文化の継承が問われている。

【ラダック 遊牧民の視展 開催概要】
会期:2025.4.11(Fri.) – 4.28(Mon.)  
OPEN:12:00~18:00 
CLOSE:火・水・木

入場料:500円(ワンドリンクチケット付き)*小学生以下 無料
会場:ツォモリリ文庫 http://tsomoriribunko.com
東京都調布市仙川町1-25-4(京王線仙川駅より徒歩4分)

Tel. 03-6338-1469 Email info@tsomoriribunko.com

主催:NPO法人ウォールアートプロジェクト
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】

協賛:ポーラスター株式会社 有限会社ブルーベア


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どこからでもラダックでの森づくりに参加する

My Treeサポーター

気候変動の影響をダイレクトに受けているラダック地方。温暖化の影響で氷河が目に見えて後退し、地下水脈が変化し、代々続けていた遊牧や農業の生業が危機に直面しています。森づくりでCO2を削減し、地下水脈を育むプロジェクト。冷たい砂漠と言われている乾燥地帯のラダックですが、緑のオアシスの下には、水脈があり、それが作物を育て、家畜を育てるから、緑をとても大切にしています。昔から木を育てることが上手なマトー村の人たちとともに、森を育ててみませんか?日本にいながら、世界のどこかにいながら参加できます。ラダックに行けなくても、苗木を贈り、システムをサポートし、現地の森でMy Treeが育つ様子を見守っていただくプログラムです。https://wallartproject.net/my-tree-program/

フォレストアートフェスティバル in ラダック2024 ダイジェスト映像
https://youtu.be/4_N4YBnysGQ

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