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香川大介 Daisuke Kagawa

1981 年福岡県生まれ。栃木県日光市在住。絵画収入による日本徒歩縦断などを経て、画家と してのスタイルを確立。各地で展覧会の開催、また芸術祭などに参加。インド東部ビハール州 で開催された ” ウォールアートフェスティバル in カガリア 2015′′にて学校の教室の壁3面に大作を描いた。形にとらわれない “ 創作 ” そのものを中心とした生活をおくっている。日光名峰高等学校にて美術講師を務める。

『いのり』
火の巻、人の巻、水の巻
素材 : 木綿布に雲肌麻紙 墨 顔料 アクリル絵具 柳の葉 柳の軸
サイズ 400mm×4m(布地)    300mm×3380mm(絵画部分)


長い歴史を持つこのマトーゴンパでの制作は、私にとって一つの夢でもあり、3週間という短い滞在も素晴らしい経験となりました。
昨年この地で制作した作品、『またここへ還る』の通り再びここへ戻りました。しかしその私も、迎える何もかもは少しずつ変化し同じではありません、循環は常に変化しながら渦巻き何処かへ向かっていきます。今回は『火』『人』『水』という3つのテーマを巻絵にして描きました。
火は日であり、空の向こうの宇宙、拡散するエネルギーは物質現象のエントロピーに由来する未来の姿です。
対して水は潮力を司る月のはたらき、渦巻き一点を目指す情報のエントロピー、全てを受け入れ蓄えられる記憶、思い出、過去の姿です。
ならば私達『人』の役割は何か。過去が作り上げた今この瞬間の選択が未来を作り出すのであれば、何もかもは私達のもつ〝今〟にしかありません。
あらゆるものと手をとり調和する、私達にはそれができます。日に近く水の豊かなこの地で、いのりが生活そのものであるこの場所で絵が描けた事は幸せでした。この地で私達が森と共に歩むことに少しでも多くの人が目を向けて頂けますように、いのり、感謝します。
https://www.kagawadaisuke.com

Creating at this ancient Matho Gompa was a dream come true for me, and even the short three-week stay turned out to be an amazing experience. I returned to this place just as my work titled “Returning Here Again” suggested last year. However, both I and everything that welcomes me have changed little by little and are not the same. The cycle constantly evolves, swirling and heading somewhere.
In contrast, water represents the moon’s influence over tidal forces, the entropy of information converging towards a single point, and the memory that accepts and stores everything—the past.
Then, what is the role of us humans? If the choices we make in this moment, shaped by the past, create the future, everything exists only in the “now” that we possess. We can take hands with everything and create harmony.
I was fortunate to be able to paint in this place, where life itself is a prayer, so close to the sun and rich in water. I pray and give thanks, hoping that more people will turn their attention to walking together with the forest in this land.

主な個展
2021 “ 香川大介展『海峡わたる森』関門海峡ミュージアム(福岡/北九州市)
2020 “ 香川大介展『一陣の。』” ツォモリリ文庫(東京都調布市)
2019 “ 香川大介展『秋分けのまれびと』” パークホテル東京(東京都港区)
2018 “ 香川大介展『揚回路』” 自然茶寮 廻(栃木県日光市)

主なグループ展
2021 展示・公開制作 NeWoman横浜ショールームギャラリー(神奈川県横浜市)
2018 “ 漆と絵師 凱旋展示 ” 公開制作 ツォモリリ文庫(東京都調布市)
2018 “ ウォールアートフェスティバルふくしま in 猪苗代 2018” 公開制作 (福島県猪苗代町)
2018 “ 漆と絵師 ” 展(インド・ムンバイ)
2016 パークホテル東京企画AIH『縄文』部屋制作 パークホテル東京(東京都港区)
2016 以降 “ キリフリ谷の藝術祭 ” 毎年参加(栃木県日光市)
2015 “ ウォールアートフェスティバル(WAF)in カガリア 2015”( インド・カガリア)
2015 “ 蔵の 22 神像 ” 完成 原始感覚美術祭(長野県大町市)
2012 土方巽著 “ 病める舞姫 ” を元に制作 大野一雄フェスティバル(神奈川県横浜市)
2012 “ 風の森 ” 水と土の芸術祭 市民プロジェクトとして参加(新潟県新潟市)
2011 以降 “ 信濃の国 原始感覚美術祭 ” 毎年参加 ( 長野県大町市 )

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