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ガウリ・ギル「Ganjad school portraits’」

写真

手を繋ぐ男の子たち、木の枝を胸の前で交差させている子、給食用の鍋を持つ女の子たち・・・この写真は何を意味しているのだろう。1枚1枚じっくり見る。やがて口元がほころぶ。ポートレイトを撮るにあたって、ガウリ・ギルが出したテーマは「撮られたい自分」。制服をお気に入りの洋服に着替え、女子は長い時間かけてお化粧をしあった。彼らは自分を表現することに真剣だった。転がっていた材木を麻ひもで縛り、学校の裏手に簡易スタジオを作った。一番近い町の写真館でバックの幕を借り、花や鏡もしつらえれば、そこは立派な写真館になった。ワルリ族に生まれた彼らは、先住民のくくりで見られることもあるが、14歳という微妙な年齢の子供たちはいずこも同じだ。ポートレイトを取られた2013年2月の村の芸術祭は、子どもたちの心の中にしかと刻まれたことだろう。

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