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高須賀千江子 

高須賀千江子のWAFへの参加は、ボランティアで踊りに来てくれた回も含めると4回にものぼる。WAF2011で最初にオープニングセレモニーで踊ったときの彼女の、韋駄天のようなダンスは今も脳裏を離れない。実際の彼女はとても華奢だし、人間の動くスピードには限界だってあるだろうに、まるで特殊映像のようだった。会場にる1500人ほどの人々を包み込むほど大きくなったり、ぱっと消え、また次の瞬間にぱっと現れたり。

翌年は、学校のない小さな村に乱入(?)し、言葉が通じない子どもたちを惹きつけ、見事にワークショップを完遂した。ダンスのエネルギーが爆裂していた。

動から静へ。

ラジェーシュ・チャイテャ・ヴァンガードのワルリ画の中でのダンスは、生きとし生けるものへの想い、この世界の摂理を受け止めて、見ている子どもたちに向けてひたひたと照射した。まるで慈雨のようなダンスだった。高須賀独自の“自然光ダンス”は、周囲に存在するものをその身に受けて踊る即興だが、彼女の内面もまた確実に変わったのだ、と理解できた。

ワークショップも力技ではなくて(力技もできる人にしかできない稀有なものだけれど)、踊りたい子どもたちの気持ちを誘導して、ダンスの楽しさを存分に伝えていた。

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