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大小島真木「世界を語る木」

アクリル絵の具

前回のWAF 2013で教室の壁4面を空と宇宙空間に仕立て、翼を持った動物や子どもたち、宇宙の命の誕生などをぎっしりと詰め込んだ大小島。この壁画「とても大きな空の話をしよう」の教室で、20人の子どもたちが絵の登場人物になる仮面を描き、ミュージカルを演じて大喝采を浴びた。

その1年後、絵の中に描かれた鳥が飛び立ち、WAF2014の開催校アーシュラムスクールにやってきた。そして種を落とし、その種は大きな木に成長した。それがWAF2014における大小島のストーリー。「世界を語る木」は、前回と今回をつなぐ架け橋となった。今回は限られた日程を承知の上での参加だったが、1週間で何ができるかを考え、そして前回同様、存分にやり切った滞在制作だったと言えるだろう。

階段の踊り場での壁画制作中、彼女の絵の周りにはいつもたくさんの子どもたちがいた。村に生息する花や草を子どもたちが持ち寄り、それを大小島や彼女をサポートするアートボランティアの面々が壁画の中に描いた。生き生きと命を感じさせる木。淺井裕介の父の木やアジェイ・クマル・ウルヴェティのゴンドの木とも呼応して、脈動しているかのようだ。

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