世界を森にする試み

20160605_mori

「世界を森にする試み」。
このクラウドファウンディングのために、輪番停電の中でokazu塾のメンバーとノコアニメーションを作っていた時には全く思いもよらなかった言葉だった。

家を建てる中で、材料を集めたり、村人とディスカッションをしたり、家にお邪魔しておじいさんから昔の話を教えてもらったり。アースオーブン、モバイル・コンポスト・トイレ、バイオジオフィルター、自転車発電を一気につくり上げ、ノコデザインを見に来てくれた村人、町の人、子どもたちからの反応を聞いたり、一緒に取組んだokazu塾や、ラジェーシュさん、大工棟梁チャイテャさんの姿勢や言葉。
それらがすべて、グラデーション状に重なり合って、出てきた、といってもいいだろう。
シャロムコミュニティの臼井さんが、「森は多様性の象徴なんだよ」と教えてくれた。

森にするって、とても大きなことのように思えるけれど、ノコプロジェクトの最中に上映会をした、サティス・クマルさんの言葉にこうあった。
「古代インドのアショーカ王は、至るところで戦争を経験したあと、仏教に帰依し、全国に『5本の木を植えよ』という触れを出しました。1本は食べものになるマンゴーやりんごなどの果樹、1本は木材となる木、1本は薬効のある木、1本は花を咲かせる木、最後の1本は、燃料となる木です。植えた5本の木は、未来の世代が使えるように、自分たちで切ってはならない。」
実際に木を植えるのと同時に、人々の心に、未来の世代を思う種をまいていたのだと思う。

ワルリ族の伝統的な手法で建てる母屋は、その拠点。学校の生徒向けに環境教育をしたり、村人に向けて植林講座を開いたり、地域を盛り上げていく計画を立てたり・・・色々なことが出来る。風雨でダメージを受けたら、自分たちでまた材料をあつめ、修理して、次の世代の子どもたちが使っていけるように。Jimmy’s Hallという映画を観た。(放題「ジミー、野を駆ける伝説」)アイルランドを舞台にした、実在の人物をモデルにした映画のなかで、母屋とよく似たホールが出てくる。とても勇気づけられた。
種をまいて、育つのか、育たないのか。いい風に育つのか、そうでないのか。それは分からないのだけれど、種をまいて、愛情をもって育てることが自分が未来へ向けてできることの一つなのかもしれないと思う。(okazu)