寝てもゴーバル覚めてもゴーバル

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この美しい床を見よ。
今、わたしがいちばん自慢したいものがこの床だ。
この床には9本のサーグの柱が立っている。
柱を建てるためには、2フィートの穴をまず掘る。
この穴を掘ることも根気のいる作業だったけれど、、

柱を建てた後、頭の上に載せて運んだ土と砂利、
そして牛糞と水を混ぜた‘ゴーバルジュース’を撒いて、ひたすらひたすら叩いた床。
おごそかに堂々と私たちを招いている。
静けさに満ちて、ひんやりと冷たく、虫を寄せ付けない。
家にとっての「床」が、いかに大きな存在かを知ることができた。
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ノコプロジェクト後半の朝は、この床や壁のために
ゴーバル(牛糞)を集めることから始まった。
朝7時、カゴを持って村に出かける。
チャイの朝ごはんまでの1時間、
頭に載せたカゴいっぱいに牛糞を集めることに夢中になる。
生まれたてほやほやのピカピカつるつるした牛糞がもっとも使い勝手がよいことは、
一日目の作業をしてみて実感できた。
少しでも時間がたったものは、なかなか水に溶けてくれなくて、
固まりとして残ってしまってよろしくない。
健康的で大きなものを見つけると、走り寄って我先にと、カゴに入れた。
最初は軍手でおそるおそる触れていたけど、
いつのまにか素手になり、まだ温かいと嬉しさがこみ上げた。
トレジャーハンターならぬ牛糞ハンター。

村人の伝統的な暮らし。
もっともティピカルな家は、ワンルームの家の中に牛が飼われている。
牛の横でみんなが寝ている。
そんなおうちに朝から「失礼します~」とお邪魔して、
大事な牛糞を分けてもらう。
村の人たちは、セルフビルドの家を建てる人がいたら、
いつもこのように、自分の家のできたての牛糞を快く分けてきたのだろう。
日本の私たちにも「家を作っているなら、必要だよね」と理解してくれて、
(家について、村人とディスカッションもしたから)
朝いちばんで集め終えた牛糞をまとめて分けてくれたりもした。

ノコプロジェクトの完成記念ガーデンパーティーで挨拶させてもらったとき、
いちばん先に、牛糞を分けてくれた村人にお礼を言いたいな、と思った。
こんなにステキな床ができました、ありがとう!!

この家をどう育てていくか、ここをどんな場所にしていくか、
私たちには責任があると思っている。